ワンルーム一人暮らしのフリーターの私が、社会的地位が高い(と思われる)社長と呼ばれるために株式会社を作ってみた。
このホームページは「名古屋市中区で商社を最短で作るための方法」を記載するので、じっくり作りたい人にはこのホームページの情報は不向きである。
じっくり派の人は起業のためのホームページは他にもたくさんあるし、情報も多いので、そちらを参照されたし。最初に書いておくが、以下は私が実際に登記した内容であり、定款の内容などで問題が発生しても当方は一切関知しない、いわゆる自己責任というやつなので、気になる人は十分に良く調べてから登記すること。
事前準備(会社の実印を作ったり)がどれくらいの時間がかかるかマチマチだが、ネット通販で翌日中には物が届くと考えると、事前準備2日、申請書類作成+申請で1日、登記完了まで約7日なので、思い立った日から10日後には登記が終了し、社長になれる。
注意点として、公証役場などは平日昼間しか営業?していないので、私のように平日昼間に「有り余るほど」時間がある人は問題ないが、一般企業に勤めている人は、少なくとも1日は有給もしくは不慮の腹痛になる必要がある。
下記登記マニュアルでは一般企業と同じ朝8時30分から行動して、夕方5時に終わるようにしたが、実際はもう少し早く終わると思われる。
移動時間も含めて余裕のあるタイムスケジュールにした。
尚、この情報は2013年9月の情報なので、各種ソフト類の価格等が変わる可能性もある。
また、ソフトは違うバージョンでも動くかもしれないが、超短時間で会社を作るために問題解決をしてる時間がないので、あえて私が実際に使用したソフトをダウンロードできるようにした。
起業する会社の情報
会社名:株式会社企業を起業
住所:名古屋市中区栄四丁目1番8号101号
決算:2月末 (自分が一番暇な時期を決算月とした)
会社電話番号・FAX番号:なし (うちに固定電話は無いので連絡は全て携帯電話で対応する)
代表取締役:俺我 社長
代表取締役住所:名古屋市中区栄四丁目1番8号 名古屋マンション101号室
従業員:なし
社長給料:なし
公告方法:官報 (決算だけ電子公告とする手もあるが、多くの会社が決算公告をしていないので私もしないことにする。ただし、本来は決算公告しないと罰金がある。)
業務内容:某超大手商社とほぼ一緒なので、商社業のみならず飲食店から発電事業までほぼ全ての業態が網羅されているので、何かやりたいことがあったら大抵の事はできるはずである。
~定款サンプルより抜粋~
第 2 条 当会社は、次の事業を営むことを目的とする。
1. 次の物品の売買及び貿易業
(1) 石炭、石油、ガスその他燃料類及びこれらの製品
(2) 鉄、非鉄金属及びこれらの製品並びに鉱石及び鉱産物
(3) 機械・器具(計量器・医療用具を含む)、車両、船舶、航空機及びこれらの部品
(4) 食糧、酒類その他飲料、油糧、油脂、樹脂、たばこ、塩及びその他の農産・水産・林産・畜産・天産物並びにこれらの製品
(5) 肥料、飼料及びこれらの原料
(6) 繊維品及びその原料
(7) 木材、木製品及びセメント・ガラスその他窯業製品
(8) 化学製品、化粧品、高圧ガス及び薬品類(医薬品、医薬部外品、毒・劇物、火薬、発火物等を含む)並びにこれらの原料
(9) ゴム類、皮革、パルプ、紙類及びこれらの製品並びに装身具及び一般雑貨類
2. 前号物品の開発、探鉱、生産、製造・加工、廃棄・再生処理業及び林業並びにこれらの請負業
3. 機械・器具、車両、船舶、航空機及びこれらの部品の修理、据付工事請負、賃貸借及び管理業
4. 工業所有権・著作権等の無体財産権、ノウハウ、各種システム・エンジニアリングその他ソフトウェアの取得、企画開発、保守及び販売業
5. 温室効果ガス排出権の売買
6. 各種情報の収集、処理及び提供に関する事業
7. 電気通信事業、放送業、広告業及び出版・印刷業
8. 医療施設、ホテルその他宿泊施設、スポーツ施設、劇場、飲食店の経営及び旅行業
9. 各種イベントの企画及び運営に関する事業
10. 建設業並びに建設工事の企画、調査、測量、設計及び監理業
11. 不動産の売買、賃貸借及び管理業
12. 発電事業及び電気、蒸気その他エネルギーの供給に関する事業
13. 上下水の処理及び各種水供給に関する事業
14. 有価証券等の売買、金銭の貸付け、債権の売買、債務の保証・引受け及び外国為替の売買等の金融業
15. 商品投資販売業及び商品投資顧問業
16. 労働者派遣事業
17. 古物売買業
18. 倉庫業
19. 陸運業、海運業、航空運送業及び運送取扱業
20. 前各号の代理業、仲立業及び問屋業
21. 損害保険代理業、自動車損害賠償保障法に基づく保険代理業及び生命保険の募集に関する業務
22. 前各号に係るコンサルティング業
23. 前各号に関連する一切の事業
起業でかかる費用を最低限度に抑えるため、できることは全て自分で行った。
私はデザイナー系のフリーター?なので、Acrobatなどのソフトは既に持っている。
今回の申請に関して新たに購入したのは住基ネットカードリーダー「SCR3310-NTTcom」のみだ。
後、葵町公証役場や法務省はうちから自転車で移動したので無料で計算する。
結論から書くと、起業までの総費用は
カードリーダー(電気屋で購入) 1,980円
電子定款認証費 50,300円
収入印紙代 150,000円
印鑑証明2通 600円
住基カード 500円
CD-Rメディア 100円
会社の実印 980円
朱肉 100円
合計204,460円であった。
あれ?資本金は?と思うかもしれないが、実は銀行口座に入金、通帳記入後に通帳のコピーをとれば引き出しても構わないので、そのまま諸経費として使った。
一番面倒くさいと思われる電子認証には、Acrobatとカードリーダー、住基カードが必要となるので、これを外注に出すという手もあるが、そうするとどうしても1~2日余分にかかってしまうし、自分でやってみて「こんなに簡単なことに5,000円も取るのか!!!」と思ったので、条件※が合う人は自分でやることをお勧めする。
※ソフト等を持っていない場合、Acrobatが3580円、カードリーダー1980円、住基カード500円の合計6060円かかるので、それなら5000円で外注したほうがいいかもということになる。ただし、今後、会社に利益が出るなどしてe-TAXで確定申告するとなると、カードリーダーと住基カードは必要となるので買っておいてもいいかもしれない 。ようするに好きなようにすればいいということである。
注意事項だが、私のようにMacBookにBOOTCAMPでWindowsを入れているのが問題なのか、そもそもWindowsの問題なのかはわからないが、BOOTCAMPのWindows7 64bit上でのWindowsXP Modeでやろうとすると、申請用総合ソフトで署名付与ができなくなるようだ。
当初、メインで使っているPCに素性のわからない普段使わないアプリを入れるのに抵抗があったので、WindowsXP Mode上でやろうとしたが、一部ソフトでカードリーダーを認識せず、どうしても認証付与ができなかった。
会社の維持にかかるお金は追って書いていくことにする。(少なくとも毎年法人税の均等割り分50,000円は税金がかかる)
つまり、私は1日あたり137円で社長の称号を買ったのだ。
自販機でペットボトルのコーラを買うより安い。
このページを見て、「よし!俺も起業してみよう!」と思う人が1人でも居たら嬉しい限りである。
■■■ 事前準備 ■■■
●必要なものを確認し、不足しているものを入手する (運転免許証とクレジットカードの年会費を省けばパソコンなどフルにそろえても約56700円+現金201,400円で、合計約258,100円)
※上記で不足しているものがあればネットで明日中に届くように注文する
※すべての証明書類は、発行後3か月が賞味期限であるので、1年前の印鑑証明書とかは使用できない。
※ソフトのインストール順は、
となる。特に3.~7.までの順番を間違えると、場合によっては認証できないことがあるようなので注意が必要
■■■ 申請当日 ■■■
AM 8:30
□□□ 自宅にて □□□
●会社の重要事項を確認する
AM 8:31
●定款を作って公証役場に事前審査のメールをする
AM 9:15
□□□ 1回目の外出 □□□
★名古屋市中区役所に移動
AM 9:30
●個人印と運転免許証などの身分証明書を持って名古屋市中区役所2階に行く
★銀行ATMに移動
●通帳とキャッシュカードを持って銀行ATMに行き、口座に資本金らしきものを入金する
★自宅に移動
AM11:00
□□□ 自宅にて □□□
●自分で電子定款認証する
●電子公証を受けるためにファイルを送る
□□□ 昼食 □□□
PM1:00
●電子公証用ファイルが届いているか確認する
PM1:15
●登記に必要な書類を作り、製本する
PM2:15
□□□ 2回目の外出 □□□
★葵町公証役場に移動
PM2:30
●身分証明書、個人の実印、個人の印鑑証明書、ノートパソコン、空のCD-R2枚を持って葵町公証役場に電子公証された定款を取りに行く
●持参したノートパソコンで、電子公証されたCDを元に登記申請用のCDを作る
PM3:30
★名古屋法務局に移動
PM4:00
●設立登記申請冊子、登記申請用CDを持って、名古屋法務局で設立登記の申請をする
PM4:45
★自宅に移動
PM5:00
□□□ 帰宅 □□□
■■■ 登記完了日 ■■■
例:銀行口座を作る場合
- 法人の履歴事項全部証明書 (登記簿謄本)
- 法人の印鑑証明書
- 法人の定款 (業務内容がわかるもの)
- 代表取締役個人(あなた)の身分証明書 (運転免許証など)
- 代表取締役個人(あなた)の印鑑証明書
- 名刺 (法人とのかかわりがわかるもの。代表取締役なら必要ない?)
- 会社の実印 (銀行印も併用する)
例:携帯電話を契約する場合
- 登記簿謄(抄)本(現在(履歴)事項証明書)または 印鑑証明書
- 本人の身分証明書 (運転免許証以外の時は、住民票か公共料金領収書なども必要)
- 名刺 (法人とのかかわりがわかるもの)
- クレジットカード、キャッシュカード、預金通帳+印鑑など、支払いに必要なもの
例:コストコの法人会員になる場合
- 代表取締役個人(あなた)の名刺
ということなので、必要に応じて謄本数通と印鑑証明数通をとっておく。
これで株式会社の設立が完了した。
この後、税務署への申請を行う。
さて、会社は作ったが、年間5万円以上の現金を生まないと赤字持ち出し企業だ。
どうやって5万円作ろうかな?と悩む今日この頃である。
何か質問等あればメールされたし。