勢いでたった1日で株式会社を作った私だが、 今流行の兆しがある合同会社(LCC)だったらどれくらい短縮できるのかを考えてみた。

株式会社とは違い、早く安く設立ができるようだが、どちらにしても半日だとちょっときつい感じなので結局1日かかることになる。

株式会社編も参考にしてほしい。

 

 

ちなみに株式会社と合同会社の違いは一人社長ならほぼないと言っていいだろう。

株式会社の場合は、意思決定は代表取締役がするが、合同会社の場合は社員全員平等であるので、社員と意見が別れるとちょっと厄介だし、利益の分配も出資金とは関係なく自由である。

しかし、社長一人会社ならまったく関係ない話である。

一番大きな違いは合同会社よりも株式会社のほうが社会的信用度が高い?ということくらいか。(代表取締役社長と代表社員、どちらが偉そうに感じるかだが)

合同会社は、定款の公証が要らないので5万円節約できるし内容も法律の範囲内で自由に決めれるとか、登記の印紙も6万円で済む(株式会社は15万円)ので、とにかく安く法人が作れる。

設立シュミレートも、印紙代6万円以外には、印鑑証明1通(300円)と住基カード(500円)、会社の実印(ネットで約1500円)、カードリーダー(約2000円)やAcrobat(約4000円)代のみなので、実質7万円程度と思われる。

将来株式会社に変更することもできるし、とりあえず社長ならこちらを選択してもいいかもしれない。

 

 

起業する会社の情報

会社名:合同会社企業を起業
住所:名古屋市中区栄四丁目1番8号101号
資本金:1000円
決算:2月末 (自分が一番暇な時期を決算月とした)
会社電話番号・FAX番号:なし (うちに固定電話は無いので連絡は全て携帯電話で対応する)
代表社員:俺我 社長
代表社員住所:名古屋市中区栄四丁目1番8号 名古屋マンション101号室
従業員:なし
社長給料:なし
公告方法:官報
業務内容:某超大手商社とほぼ一緒なので、商社業のみならず飲食店から発電事業までほぼ全ての業態が網羅されているので、何かやりたいことがあったら大抵の事はできるはずである。

~定款サンプルより抜粋~

第 2 条 当会社は、次の事業を営むことを目的とする。
1. 次の物品の売買及び貿易業
(1) 石炭、石油、ガスその他燃料類及びこれらの製品
(2) 鉄、非鉄金属及びこれらの製品並びに鉱石及び鉱産物
(3) 機械・器具(計量器・医療用具を含む)、車両、船舶、航空機及びこれらの部品
(4) 食糧、酒類その他飲料、油糧、油脂、樹脂、たばこ、塩及びその他の農産・水産・林産・畜産・天産物並びにこれらの製品
(5) 肥料、飼料及びこれらの原料
(6) 繊維品及びその原料
(7) 木材、木製品及びセメント・ガラスその他窯業製品
(8) 化学製品、化粧品、高圧ガス及び薬品類(医薬品、医薬部外品、毒・劇物、火薬、発火物等を含む)並びにこれらの原料
(9) ゴム類、皮革、パルプ、紙類及びこれらの製品並びに装身具及び一般雑貨類
2. 前号物品の開発、探鉱、生産、製造・加工、廃棄・再生処理業及び林業並びにこれらの請負業
3. 機械・器具、車両、船舶、航空機及びこれらの部品の修理、据付工事請負、賃貸借及び管理業
4. 工業所有権・著作権等の無体財産権、ノウハウ、各種システム・エンジニアリングその他ソフトウェアの取得、企画開発、保守及び販売業
5. 温室効果ガス排出権の売買
6. 各種情報の収集、処理及び提供に関する事業
7. 電気通信事業、放送業、広告業及び出版・印刷業
8. 医療施設、ホテルその他宿泊施設、スポーツ施設、劇場、飲食店の経営及び旅行業
9. 各種イベントの企画及び運営に関する事業
10. 建設業並びに建設工事の企画、調査、測量、設計及び監理業
11. 不動産の売買、賃貸借及び管理業
12. 発電事業及び電気、蒸気その他エネルギーの供給に関する事業
13. 上下水の処理及び各種水供給に関する事業
14. 有価証券等の売買、金銭の貸付け、債権の売買、債務の保証・引受け及び外国為替の売買等の金融業
15. 商品投資販売業及び商品投資顧問業
16. 労働者派遣事業
17. 古物売買業
18. 倉庫業
19. 陸運業、海運業、航空運送業及び運送取扱業
20. 前各号の代理業、仲立業及び問屋業
21. 損害保険代理業、自動車損害賠償保障法に基づく保険代理業及び生命保険の募集に関する業務
22. 前各号に係るコンサルティング業
23. 前各号に関連する一切の事業

 

 

■■■ 事前準備 ■■■

●必要なものを確認し、不足しているものを入手する

  1. CD-R書き込み機能が付いたノートパソコンでOSがWindows7 64ビットのもの (4万円程度?)
  2. Microsoft Word もしくはOfficeなど (ここあたりで4000円弱)
  3. Adobe Acrobat X Standard (ここあたりで4000円弱)
  4. SCR3310-NTTcom (ここあたりで2500円弱)
  5. CD-R空のメディア1枚 (100均あたりで)
  6. 個人印 (苗字の判子なら何でもよいが、実印登録するので気になる人はそれなりに。三文判なら100円?)
  7. 個人の銀行通帳 (通帳がある銀行なら何でもいい)
  8. 個人のクレジットカード (事前準備のネット通販決済用)
  9. 会社の実印 (ここあたりで1500円弱。18mm径が一般的?)
  10. SCR3310-NTTcomのドライバ (ここからダウンロードする)
  11. 公的個人認証ソフト (ここからダウンロードする)
  12. PDF署名ソフト (ここからダウンロードする)
  13. 定款サンプル (ここからダウンロードする)
  14. 登記申請書サンプル (ここからダウンロードする)
  15. 本店、資本金決定書サンプル (ここからダウンロードする)
  16. 払込証明書サンプル (ここからダウンロードする)
  17. 印鑑届出書 (ここからダウンロードする)
  18. 印鑑届出書サンプル (ここからダウンロードする)
  19. 登記すべき事項サンプル (ここからダウンロードする)
  20. ホッチキス 100円
  21. シャープペンもしくは鉛筆 100円
  22. ボールペン 100円
  23. 朱肉 100円
  24. クリップ1個 100円
  25. A4モノクロプリンター 4000円弱
  26. たて4.5cm×よこ3.5cm、無帽、無背景で6ヶ月以内に撮影した写真 ※顔写真つきの住民基本台帳カードを希望する場合。ちなみに俺は写真なしにした
  27. 運転免許証等顔写真付きの身分証明書
  28. 銀行口座(通帳とキャッシュカード)
  29. 現金60,000円以上

※上記で不足しているものがあればネットで明日中に届くように注文する

※すべての証明書類は、発行後3か月が賞味期限であるので、1年前の印鑑証明書とかは使用できない。

※ソフトのインストール順は、

  1. Microsoft Word
  2. Adobe Acrobat X
  3. SCR3310のドライバー
  4. 公的個人認証ソフト
  5. PDF署名ソフト
  6. SCR3310-NTTcomをUSB端子につなぐ

となる。特に3.~6.までの順番を間違えると、場合によっては認証できないことがあるようなので注意が必要

 

 

■■■ 申請当日 ■■■

AM 8:30

□□□ 1回目の外出 □□□

名古屋市中区役所に移動

 

AM 8:45

個人印と運転免許証などの身分証明書を持って名古屋市中区役所2階に行く

  1. 個人印を実印として登録する
  2. 印鑑証明を1通取る (300円)
  3. 住基カード電子証明書の申請をする (500円。写真を忘れてもe-TAXで使うからと言えば写真なしで作れる。電子証明書の4ケタのパスワードはしっかり覚えておく)

 

★銀行ATMに移動

 

●通帳とキャッシュカードを持って銀行ATMに行き、口座に資本金らしきものを入金する

  1. 事前準備した銀行口座に通帳を使って1000円入金し、通帳に入金履歴を記載したら、キャッシュカードで1000円引き出しをする
  2. コンビニなどで、通帳の表紙、支店名などが書かれている2ページ目、先ほど入金した記載がされているページの合計3ページをA4用紙にコピーする

 

★自宅に移動

 

AM10:00

□□□ 自宅にて □□□

 

●会社の重要事項を確認する

  1. 会社名を「合同会社企業を起業」とする
  2. 代表社員は自分、「俺我 社長」がやる
  3. 会社住所は今住んでいるワンルームマンションで、住所は「名古屋市中区栄四丁目1番8号101号」とする (ちなみに会社の登記上は、住所はマンション名などを省いてもいい)
  4. 資本金1,000円
    ※俗にいう1円企業でも構わないが、1円だけ通帳に入金するのが面倒くさいため、手数料なしでATMから入金できる1000円にしたほうが楽
  5. 社長の給料は無し、従業員も無し
    ※万が一利益が出たときは、給料の代わりに諸々を経費で使用して赤字企業とするほうが節税になる (例:PCを買う場合・・・社長の給料で買うときは、会社の利益に対する法人税、社長の給料に対する所得税を払うことになるが、会社の経費で買った場合は、その分の利益が減るために法人税が減額となり、社長の所得税もかからない)
  6. 設立日は今日

 

AM 10:01

●定款を作って電子定款を認証をする

  1. 事前準備の13.でダウンロードした定款サンプルの赤字部分を適時書き換え、PDFファイル形式で印刷する
  2. USBで接続したSCR3310-NTTcomに住基カードを挿入する
  3. PDFの定款データをAdobe Acrobat Xで開く (Readerではダメ)
  4. 編集->環境設定->一般を開き、セキュリティ->詳細環境設定->作成->文章の署名及び暗号化時に使用するデフォルトの方法を「SignedPDF」にする
  5. 編集->環境設定->SignedPDFを開き、公的個人認証ICカードを選択、署名時の規定値から名前に「俺我社長」、理由に「私はこの文章の作成者です」、使用印影に「PDF形式印影ファイル」を設定する
    ※ちなみに私のように個人の認印(のようなもの)は、PDFのデータを指定すればいい(デフォルトではこんなやつ。悪くはないが趣がない??)
  6. 表示->ツール->電子署名から、文章に署名を選択、表紙にでも適当に範囲指定して、パスワードに住基カードのパスワード(数字4ケタ)を入れてOKで待ちエラーは無視で、ファイルを保存する

 

●登記に必要な書類を作り、製本する

  1. 事前準備の14.の登記申請書サンプルの赤字部分を適時書き換え、印鑑サンプルを消しプリントアウト後、サンプル印のあった場所に会社の実印を押す
  2. 事前準備の15.の本店、資本金決定書サンプルの赤字部分を適時書き換え、印鑑サンプルを消しプリントアウト後、サンプル印のあった場所に個人の実印を押す
  3. 事前準備の16.の払込証明書サンプルの赤字部分を適時書き換え、印鑑サンプルを消しプリントアウト後、サンプル印のあった場所に会社の実印を押す
  4. 事前準備の18.のサンプルを参考にして、事前準備の17.の印鑑届出書をプリントアウトし、記入、押印する
  5. 払込証明書、通帳のコピー表、通帳のコピー2ページ目、通帳のコピー入金ページの順に重ね、ホッチキスでとめ払込証明書冊子を作り、資本金の入金行に蛍光ペンでラインを引く
  6. 5.で製本した冊子のページ境目に会社の実印で割り印を押す (こんな感じ
  7. 登記申請書->本店、資本金決定書->個人の印鑑証明書->払込証明書冊子の順に重ね、ホッチキスでとめる
  8. 7.で作った冊子の下に印鑑届出書を重ね、クリップでとめ、設立登記申請冊子を作る
  9. 8.で作った設立登記申請冊子の一番上のページの左上に鉛筆で携帯電話の番号を書いておく

 

●申請用CDを作る

  1. 事前準備の19.の登記すべき事項サンプルを適時書き換え、ファイル名を「登記すべき事項.txt」にする
  2. 認証された電子定款のPDFファイルと登記すべき事項.txtをCD-Rに焼いて登記申請用CDを作る

 

□□□ 昼食 □□□

 

PM1:00

□□□ 2回目の外出 □□□

名古屋法務局に移動

 

PM1:15

●設立登記申請冊子、登記申請用CDを持って、名古屋法務局で設立登記の申請をする

  1. 名古屋法務局の2階で6万円分の収入印紙を買い、設立登記申請冊子の表紙右上に貼る
  2. 3階に行き、商業設立登記窓口に行き、設立登記を申請する
  3. 補正確認票がもらえるので、登記完了日を確認する

 

PM1:45

★自宅に移動

 

PM2:00

□□□ 帰宅 □□□

 

 

■■■ 登記完了日 ■■■

 

  1. サンプルを見ながら印鑑カード交付申請書を書く
  2. 名古屋法務局の3階2番で印鑑カード交付申請書を出して印鑑登録カードをもらう
  3. 2階で法人の印鑑証明書と、登記事項証明書(代表者事項証明書を含む)(いわゆる謄本)を取る (印紙売り場で印鑑証明450円、謄本1通600円の印紙を買って貼る 便利なW申請書はこちら
  4. ※謄本(履歴事項全部証明書)は設立後の税務署申請で原本1通と写し(コピー)が2通必ず必要になるので、最低1通は取っておく。銀行口座作成でも必要なので、2通あったほうが良い
    ※銀行口座を作る時に印鑑証明の原本が1通必要になるので1通以上取ったほうが良い
    ※起業直後は会社法人等番号がわからないので空白にする

 

例:銀行口座を作る場合

例:携帯電話を契約する場合

例:コストコの法人会員になる場合

 

ということなので、必要に応じて謄本数通と印鑑証明数通をとっておく。

 

これで合同会社の設立が完了するはずだ。

この後、税務署への申請を行う。

 

 

さて、会社は作ったが、年間5万円以上の現金を生まないと赤字持ち出し企業だ。

どうやって5万円作ろうかな?と悩む今日この頃である。

 

 

何か質問等あればメールされたし。